事業内容
当グループの生産・管理について
種付け・分娩
種付け・分娩は養豚の一番基礎となる仕事です。
発情行動・粘液・背圧反応などを細かくチェックし、どの雌豚が発情期なのかを見極めます。
発情期の雌豚を雄豚の豚舎に移動させて自然交配を行うか、もしくは人工授精により種付けを行います。
豚は動物の中でも季節を問わず出産が可能なため、母豚が安全に効率よく出産を行えるよう、母豚の体調を適切に管理するお仕事です。
給餌
哺育期・人工乳期・子豚期・肉豚期とそれぞれの発育段階に合わせて4種の給餌(エサやり)を行い、肥育を行います。
生後間もない子豚は約20日、体重6kg前後になるまで母乳で育て、免疫力や体力を養います。
その後は消化の良い人口乳を与えて母豚から離乳させます。
離乳後は子豚育成用の豚舎に移してから約50日ほど、30kg前後になるまで人口乳で育てます。
その後は子豚期用の飼料を与えて約50日ほど、肉豚用期の飼料を与えて約60日、
出産からトータルで約180日かけて、肉豚として出荷できる状態まで育て上げます。
豚舎洗浄・ワクチン接種
豚はとてもきれい好きで繊細な動物です。
衛生状態が良くないとストレスや病気にかかりやすくなります。
特に子豚のうちに病気にかかると発育の遅れにも繋がるため、定期的な豚舎洗浄・ワクチン接種が重要です。
洗浄後は乾燥・消毒を経て、再び豚を豚舎に呼び込みます。 また、豚舎洗浄だけでは防ぐことができない感染症等の予防にはワクチン接種を用います。
豚は他の動物に比べてとても早いスピードで成長しますが、その分常に健康管理に気を配る必要があります。
母豚の出産サイクル
①妊娠期間(約114日)
②哺乳期(約20日)
③発情・交配(離乳してから約7日後)
④妊娠~
※母豚は出産サイクルは年間で約2.5回ほど
肉豚の発育ステージ
①哺乳期(約20日)
②人口乳期(約50日)
③子豚期(約50日)
④肉豚期(約50日)
解放式豚舎について
解放式豚舎は、豚舎内に仕切りをなくし、解放的な空間にすることで豚たちにストレスがかかりにくくした豚舎である。
三元豚ってなんのこと?
皆さんがスーパーや飲食店などでよく目にする三元豚とは、3つの品種を掛け合わせた豚のことです。
豚は品種ごとに発育が良かったり、肉質が良かったりと優れている部分が異なります。
そのため、異なる品種の交配で生まれた雑種は両親より優れているという特性「雑種強勢効果」を生かして、
3品種の特性をうまく取り入れた美味しい三元豚が出来上がるのです。
“W・L・D”とは。
岩花スワインファームグループが育てている三元豚の交配に用いる品種は
”W・L・D”。Wは『大ヨークシャー種』、Lは『ランドレース種』、Dは『デュロック種』のことです。
国内で一般的に家庭の食卓に並んでいる豚肉は、この三元豚が主流になっています。
ランドレース(L):大型・発育が良い・子供の数が多い
大ヨークシャー(W):脂肪と赤身のバランスが良い
デュロック(D):肉質が良い